2014-07-28

SVパラグアイ渡航帰国報告会(昨年度開催記録)
2014年度第二回SVパラグアイ渡航決定!

藤掛洋子研究室のメンバー18名(大学院博士後期課程1名、博士前期課程3名、学部生14名)が(昨年度)2013年8月31日~9月27日まで南米パラグアイに渡航しました。この渡航の目的や成果をお知らせするために帰国報告会を2013年10月21日(月)16:15-17:20 横浜国立大学中央図書館メディアホールにて開催いたしました。
大学院・学部生・外部の方65名にご参加頂きました。誠にありがとうございました。
そして、2014年度第二回SVパラグアイ渡航が決定いたしました!

この渡航の大きな目的は、
1.昨年2012年9月に学術交流協定を締結したアスンシオン国立大学との学術交流協定ワークショップの開催
2.農村部におけるフィールド調査と国際協力活動の展開
3.日系人移住地の訪問と交流になります。

この渡航にあたり、以下の予算が活用されました。独立行政法人学生支援機構補助金、学内重点化経費学長戦略分:「共生社会構築のためのグローバル・スタディーズ・プログラム~横浜国大を拠点とするグローカルな政策提言プラットフォームに向けて」(代表・松原准教授・小ケ谷准教授)、教育人間科学部インセンティブ経費(代表:藤掛)、学内重点化経費学長裁量分:「ローカルな文脈に配慮した文理融合型国際協力(横浜国立大学大学院)モデル構築プロジェクト」(代表:藤掛)、都市イノベーション研究院部局長戦略経費等

報告会当日、メディアホールには国際協力に興味のある学生・院生のみならず音響スタジオの中川克志先生と研究室のメンバー、構造工学がご専門の勝地弘先生と研究室メンバー、中村文彦先生の交通研究室メンバー、その他多くの方々が参加して下さいました。都市イノベーション研究院の片平剛副事務長、国際課の井出訓紳職員も会議の合間を縫っての参加であり、とても嬉しく思いました。そして、なんと!パラグアイのラ・パスから吉田あきえさんとピラポの永野真紀さん(お二人ともJICA日系人研修で丁度横浜に滞在中)の参加がありました。質疑応答も活発に行われ、学生たちにも多くの学びがありました。

「グローバル人材の育成」という言葉が花盛りです。しかし、果たしてグローバル人材とは一体何なのでしょうか?また、そんなに簡単にグローバル人材は育成できるのでしょうか。私はできないと思う立場の人間です。今回のように多くの方々のお世話になりながら、広き世界の一部を地域の方々や村の子どもたち、移住者の方々などのご厚意により垣間見させて頂き、体感させて頂き、自分たちを相対化する機会を与えられる中で少しずつ、自己の認識枠組みが広がっていく。その繰り返しの作業を通じてはじめて、自分が生きている世界と他者が生きている世界は地続きであることを確認したり、複眼的な思考ができるようになったりするのではないでしょうか。異文化の中に放りこまれた時、自分と向き合うことを余儀なくされる瞬間が必ずきます。そのような瞬間こそが、自分がこの世に生を受けて何をすべきかと考える機会なのだと思っています。そしてグローバル化する社会の中で「わたし」はどのように生きるのか、そしてどのように問題に向き合うのかを考えることができるのではないでしょうか。行動する力を少しずつ身につけた時、はじめて、「今流行りのグローバルな視野」で物事を考えることができるようになってきた、と言えるのではないでしょうか。
今回の院生たちをはじめとする学生たちの渡航はそのための最初の一歩だったのかもしれません。この一歩のために労を惜しまず応援して下さった多くの皆様に感謝の気持ちを忘れてはならないと思います。

 この度の渡航では多くの方々にお力添えを頂きました。本当にありがとうございました。全ての方々のお名前を掲載することができませんが心より感謝申し上げます。

  • 駐日パラグアイ大使館豊歳直之大使・職員の皆様方
  • 駐パ日本大使館神谷武大使・職員の皆様方
  • JICA横浜北中真人所長・職員の皆様方
  • JICAパラグアイ谷口誠所長
  • アスンシオン国立大学の皆様方
  • パラグアイNihonGakko
  • パラグアイ日本パラグアイ学院
  • アスンシオン日本人学校島村校長
  • セントロ日系
  • 農牧省、農牧省農業普及局、オビエド農協
  • パラグアイアスンシオン日系人会
  • ラ・パス日系人会ならびにラ・パスで受け入れをしてくださったご家族の皆様方
  • 青年海外協力隊、国際NGOミタイ基金
  • オビエド地域の方々、農村部でフィールドワークに付き合って下さった皆様方
  • お昼ごはんを食べさせて下さった村人たち
  • 一緒にサッカーをしてくれた村の子どもたち
  • 一緒に車を押してくれた村の人々
  • 一緒にクッキングをしてくれた村の人々
  • みなさん、本当にありがとうございました!

約一か月弱の滞在期間中、以下のようにメディアに取り上げられました。