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97たくなりました。***********************アムステルダムの資料で、1600年代初頭の古地図で見られた塔や墓地、城壁の出入口となる門はいまも残っているのでしょうか。岩井 塔は残ってます。墓地はほとんどが残っていません。門についてもほとんど残っていませんが、いくつかは残っています。先ほどコペンハーゲンのクリスチャニアにきれいなギザギザの形をした水路や城壁がありましたが、アムステルダムでもそのような形の水路や城壁が巡っていたと思われます。なので城壁周辺は、当時はどちらかというと人が住むというよりかは空き地の部分だったので、そこに近い所に墓場が作られていたと思いますが、今は城壁があった外側に市街化されているので墓場はほとんど見られないですね。その他、街の中心部にはシナゴーグがあって墓場もありましたが。 風車は今、ほとんど見られませんが、アムステルダム中心部から東のほうに1基残っています。城壁自体はすでに見られなくて、水路だけが大きく残っているという状況です。アムステルダムの地盤は弱いと聞いたんですけど、コペンハーゲンも地盤はやはり弱いんですか?地盤の強い弱いによって、建てられる建物の大きさにも影響が出るのではないかなと感じましたがいかがでしょうか。和田弱いとはあまり聞いたことがないですね。岩井 アムステルダムは港町でして、オランダの歴史的な都市は水辺から発展している場合が多いので、結果的に栄えている所はどうしても湿地帯といいますか、低地の所に町が作られます。オランダの場合はそうした背景があるのではないかなと思います。コペンハーゲンとアムステルダムに共通して水辺が結構クリエイティブな使われ方をしていると思いまして、水辺を生かしてつくられたオペラハウスみたいな建物は、地元の自治体みたいなものがそういうマインドを持って、コントロールしてるということなんでしょうか?岩井 アムステルダムについてはアムステルダム市が水辺活用に関するイメージマップを書いていて、例えていうならば水辺に“ いかり” を下ろすみたいな、大きな建物をアイキャッチのような形で水辺にポンッと置いて、水辺をもうちょっと魅力的にしようというようなマップみたいなものを作っています。基本的にやはり市がコントロールをしてると思います。和田 コペンハーゲンも同様です。やはり市が主導を握っています。人工的に水路を作る、土地をわざわざ掘る、というのはそれだけでお金が掛かるわけですよね。道路を整備するのと同じように、水路を作り、メトロを走らせるというのは、まさしく行政の施策です。あと、面白いのが1600年代にオランダから都市計画家を呼んで都市計画のデザインを導入しましたが、今の現代建築においても同様に、若手のデンマークの建築家はこぞってオランダに留学しています。たとえばオランダの設計事務所MVRDV に行った若手が戻ってきて、集合住宅をバンバン建てていたりします。現代でも同じようなマインドでデザインをやっているというのが面白いですね。多分ドイツやフランスでは規制があって新しい建物を建てるのは困難ですが、オランダを見ると分かるようにどんどん新しい建物が水辺に建てられています。やはりその技術等最新のものを学ぼうと、デンマーク人はオランダに行くのではないでしょうか。最近は日本の現代建築もすごく人気で、日本に留学を希望する人も多いです。個性的な建物を作ると規制がやっぱりあると思うんですけども、日本と比べてやっぱり緩いんですかね?なかなか日本じゃやっぱり個性的な建築って出ないじゃないですか。和田 デンマークでは地震がほとんどないので、耐震や免震に対する構造の規制はそれほどないように思いますが、逆に環境に関する規制はすごくあるようです。法律的なことは、私はよくわかりませんが、エコロジーな建築が多いのは確かです。地震がなく、日照時間が少ない分、ガラスを多用し、開口部をなるべく大きく取ろうとするデザインが多く見受けられます。岩井 開口部でちょっと思い出したのが、オランダの古い住宅は開口部が結構大きいんです。それは恐らく日照の関係もあるんじゃないかなと思うんですけども、もう一つは宗教的なこともあって、プロテスタントの国なので家の中を見せる習慣があります。「私たちはちゃんとした生活をしていますよ」ということを示す習慣があるんですけど、コペンハーゲンっていうのはどうなんですかね?和田 同じプロテスタントですね。やはり変な話、カーテンを閉めず(というかカーテンを設けていない家も多く)、開けてるんですよ。それはびっくりしましたね。通りを歩いていると、家の人と目が合ったり。こちらは家の中の様子が気になるので、のぞいてしまうんですよね。私も実はその生活が気に入ったので、日本に帰ってからもオープンにしています。カーテンを閉めない方が部屋の中が明るくなりますし、家の中を見られても構わないわ、みたいな感じで。岩井 そうですね、確かに私も最初オランダに行ったときはびっくりしたんですけど、だんだん慣れてくると見られているのが普通に当たり前のようになってきていました。やっぱりそういうマインドも一緒