ブックタイトル活動報告書

ページ
90/148

このページは 活動報告書 の電子ブックに掲載されている90ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

活動報告書

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

活動報告書

88都市デザイン論A小田嶋この4月から都市デザイン室に5年ぶりにきました。まだ11年目です。先輩方は40年、15年などの方々のそうそうたる方です。私はデザイン室ではまだまだです。私が担当しているのは「歴史を生かしたまちづくり」で、歴史的建造物の保存活用が主な業務です。今年は「歴史を生かしたまちづくり」が1998年に始まって25周年を迎えました。「歴史を生かしたまちづくり」の活動が四半世紀を迎えて歴史的な取組になりつつあります。価値あるものを見つけ、所有者とコミュニケーションの上で所有者と一緒に建物やまちの景観を守り、生かしていこうという取組です。この取組は発足から25年が経ち、認定したにも関わらず解体された建物もありました。今、これまでの制度を再考して将来の「歴史を生かしたまちづくり」に向けて考え直そうとも取り組んでいます。その一つとして建築基準法の適用除外を受けられるための制度設計や市民団体などで、建物や街の景観を手がけることも考えていきたいと思っています。これまでも多くの市民の方と一緒に活動してきましたので、これからはより強く協力し合いながら一緒に活動していきたいと思っています。「歴史を生かしたまちづくり」というと、専門家や歴史が好きな人の関心は集まりますが、我々が思うほど一般の市民のみなさんへ広がっていませんでした。これからは子供にも興味を持ってもらうなど、歴史的な景観を活用する価値をよりわかりやすく、広げていきたいと考えています。「歴史を生かしたまちづくり」の活動は建物への思いや、思い出、伝説などのオーラルヒストリーも魅力の一つです。オーラルヒストリーにも注目して、みなさんに関心と親しみをもってもらう活動を進めたいと思っています。建築様式や、築年数、設計者等も、とても重要な情報なのですが「この建物には、こんなエピソードがあったんですよ」ということも、みなさんと価値を共感できる一つの要素だと思います。市民のみなさんに建物や地域のエピソードをお話すると「この街の昔の話っておもしろいですね」とか、「この建物にはこんな逸話があるんですね」と関心を寄せていました。これからはこのような地域のお話をお聞きするような活動にも取り組みたいと思っています。港北区でも「歴史を生かしたまちづくり」を2012年に始めました。区内を歩いて回り、歴史的と思われる建物などを見つけ出しました。区民の方へ「歴史を生かしたまちづくり」を港北区でも取り組みますよ、という発信をしたところ、「うちの近所にこんな建物があるよ」と、多くの情報をいただきました。紹介された建物の所有者さんの所に伺うと、その建物の思い出や、ご家族のエピソード、街の昔の姿などをお話して下さいました。そのようなお話を多くのみなさんに伝えようと、ミニ新聞を配信してみました。実は配信を楽しみにして下さる方もいらっしゃって、そのつながりでさらに情報を集めることができました。港北区では区民のみなさまに区の魅力を知っていただくための取組として、港北三大オープンを企画しました。その一つが「オープンヘリテイジ」です。オープンヘリテイジの初年度は、慶応義塾大学のヴォーリスが設計した慶應義塾大学キリスト教青年会館(YMCAチャペル)を公開しました。二年目は綱島の古民家や、慶応大学の寄宿舎を公開しました。もう一つの「オープン」は、新羽地区をはじめとした工場の公開です。工場が多いということを港北区のストロングポイントとして「オープンファクトリー」を開催しました。さらなる「オープン」活動は「オープンガーデン」です。港北区も、緑やお花を好む方々が多く、お宅や商店街などに施されたお花や植栽はとてもきれいですので、これらの美しいお庭やお花、緑を紹介する催しを「オープンガーデン」と称して開催しました。この3つの取組を「港北三大オープン」と呼んでいます。好評をいただきましたので、また三大オープンをやりたいです。皆さんもぜひご参加ください。私は特にオープンファ歴史を生かしたまちづくり日程  2013年6月8日(土)話し手 小田嶋鉄朗    (横浜市役所都市整備局都市デザイン室担当係長)聞き手 国吉直行(横浜市立大学特別契約教授)平成25年度