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82り、canon は戦後にRC で爆撃を受けずに残った建物をリノベーションして使って本社工場であります。アクセスがいいので周辺に住宅が多く建てられ、工場はシャッターを下ろして操業しています。先にいるのに、後から来た住民からのクレームが出てシャッターを下ろしていて、何をしているのかわからない、隣の住民も、何をしているのか知らない状況ですので、オープンファクトリーでは隣の工場がこんなことを、技術をもっているという愛着がわくような取組に一回目はなりました。となりの工場から音が出るのであきらめなさいという看板が出たりする街です。工場主はその企業の社長でもありますが、地主で、地域の住民でもあります。彼らはこの街をつかう住民であり、地主です。やめたら次どうしますかというアンケートをとりましたら、半分くらいが操業をやめてもこの地に残りたいと、自分の家で暮らして、賃貸を出すなどでしていきたいと、オーナーとしては重要な役割をもっていますので、この人たちが町をどうしていきたいのか非常に重要なプレイヤーとわかりましたので大事にしていかねばと思いました。一方でこの地域で働く人たちが減っているので、働く人が増えてほしい、例えばドリルガールといって若い女性がこの地域の工場ではたらきたいといって、地元の女子高からこの地域の企業へ毎年、就職者がいるそうです。彼女たちの操業環境は整っていても生活環境が良好でなければ、住みたいと思わなければ、残ってもらえないもので、ものづくりのプレイヤーが新しくでるための基盤をつくることもとても大事であると思います。大田の価値を高めるために、いい街になるだけでなく、ものづくりの持っているポテンシャルを生かしてまちを活発にするには工場の担い手の方々にも開かれたなかに入っていかなければということで2012年の2月に第一回目を開催しました。意外とたくさん来場者がいました。工場の方がツアーの説明に回っていました。彼らはとても丁寧に説明、というよりも参加者とたくさんしゃべってくれました。このような活動で地域の住民の方々と理解が少しずつ深まっていきました。この取組は大田に観光客を取り込みたいというものではなくて新しい都市の在り方を考えている取組です。街は、今まで都市計画が大事にしてきたものは住宅地で日本中がきれいな住宅地になったら、ものをつくる、価値を生み出すのはどこなのかという疑問をもっています。ところが大田の工場は世界の有数の技術をもっていて、あまり知られてはいないのですが人がいて、それがマーケット論理の中では維持できないので、大変なクリエイティブですがその力がそがれつつある状況です。このような人たちがオーナーとして地主として住民として街に何かを入れて、その人たちを中心に街をつくることができたら物の価値も上がり、かつ住みやすい街をつくれるのではと思い、企画の一つがオープンファクトリーです。たとえば不動産なのですが、大田は東京都心からのアクセスがいいので工場が撤退するとマンションになり、ワンルームも多くみられます。そのマンションが建つと、隣の工場へのクレームも出たりするので相互関係がある種の悪化となる。それをたとえばクリエイティブな産業を新たにやる人たちへリノベーションをして貸してあげれば、お互いの利点になるし、ものづくりをする人たちの相互関係を同じものづくりの同士の理解があるのではと、そういう人たちに貸す、そういう人たちが暮らす街に変えていくにはどうするべきかという取組もはじめていこうとしています。また大田のブランドをたててそのような商品を販売販路を広げていくような取組があったり、その拠点をつくったり、例えば横浜の新港区(新港ピア)のようにクリエイター拠点となるスタジオがありますが、そのものづくり版があるといいなと思います。それらをまとめていくにはアーバンデザインセンターのような拠点やエリアマネジメントが必要になりますが、大田でもやりたいと思っています。これら全体があっての取組ですので、このような価値そのもの、地域の価値を掘り起こすような、整理して、広げて内外の人へよろこんでもらえるような場をつくることが都市を開くことになると思います。今回の公共空間論と結びつかないかもしれませんが一人ひとりがもつ地域への愛着と公共的な貢献の力をみなでもっていくこと、自分の価値を高めて出すことで自分のプレゼンスを高めるし、人へ貢献する場づくりがこれからの街にはあると思いますし、各々の場所がプレゼンスをどうやって発揮するかが、重要な一つであると思います。*****************鈴木オープンシティは古典的な話かもしれないのですが、例えば祇園まつりでは、旧家のお宝が各家で出されていてそれらをめぐるものでもあります。ある意味ではテンポラリーな美術展でもあってそのような考えをみますと、年に一度、建物が公開されることは日本でもなんらかの馴染みがあると思います。ただしオープンハウスというイベントで20都市以上、ヨーロピアンヘリテイジデイズ(EuropianHeritage Days : EHD)で50都市以上がなぜ欧米の都市で動きが加速しているかはどのようにお考えでしょうか。野原二つの流れは意味合いが異なっていて、EHD はヨーロッパ文化をどのように統合していくかというもので国や地域単位の取組で、敷居も意外と低く、農村や郊外もあって一つ一つをまわろうとすると移動だけで2時間くらいかかってしまいそうな場所での取組であって、ヨーロッパ全土のアイデンティティの確立を意向としていて、その分広がりやすく国や各々で開催するイベントで50か国で開催されていますので都市単位で考えると相当数と思います。逆にロンドンのオープンハウスは都市単位での取組でいかに各地域で都市のプレゼンスを上げていくような取組が求められている、そのようなことが都市を盛り上げていくようなあり方を必要としているとわかると思います。先ほどの祇園祭の例もありますが、日本でも古くから地域のつながりなどがお祭りを通じてなど、地域でみること、経験ができたものですが、みえにくくなっているなかで、改めて取り戻したいという感情はみんな持っていると思います。オープンハウスは絶妙で気軽さ、都市のイベントなのですがコミュニティを重んじているわけでもなく、下丸子ではコミュニティが重んじている部分もあって集積されたエリアなのですが、このエリアでいくつもやってこの地域を盛り上げていこうと、エリアの側面があるのですが、ロンドンの地域に限定してそこに地域のコミュニティを濃くするためでもなく、