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75岩本水上での活動を通じて地域のつながりを深めるという方法もあるかもしれません。水辺の価値を上げて、その効果によって地域や商店などに人が集まり、売り上げにつなげられる可能性も感じています。鈴木例えば大阪の道頓堀の水辺ではプロムナードが整備されたことによって周辺のビルの価値は上がったそうです。アメリカではリバーウォークを作って、BID の仕組みで民間が維持管理し、その仕組みによって地域が活性化した事例もみられます。山崎道頓堀は今までは建物が裏側を向けて建っていましたが、遊歩道が出来たことで徐々に水路側にも顔を向けはじめ、道路側以上の不動産価値を持ち始めています。鈴木次の段階をどういくのか、防災桟橋の使い方などは、どのようにお考えでしょうか。防災桟橋でのイベント開催後の利用や、実際の災害時などの対応についてはいかがでしょうか。山崎例えば、「北浜テラス(大阪)」は府が河川のメンテナンスをするための通路の上空や護岸を民間が占有できる規制緩和を用いて、既存の建物に簡易な川床を設置しています。最初は1件の店主の願望から始まった活動が、この数年で5,6件の店舗が賛同し街区としての景観が形成されています。事業者と役人、NPO、利用者の連携がうまく行っている事例だと思います。私が設計した神田川沿いの既存のビルの建て替えでは、川に張り出すようなテラスをつくり、このテラスが建物内のテナントと水辺を近づけています。これは一般の建築基準法のもとで設計し、規制緩和も利用していません。もともとオーナーの考えは、川は建物の裏側であるとの認識をされており、一般的なマーケティングの考えも同様であると思います。ところが、このカフェのOPEN 後、メディアに紹介されるなどし、今では「神田川を一望できるテラス」という認識がされたようです。今ではお店の入口に川側テラスの空席状況が出ているそうです。この近くの万世橋の方でも規制緩和を利用してテラスを用いる店舗がつくられるそうで、神田川にもこのような川を愛でる空間が増えつつあります。鈴木さらに規制緩和が進むならば、もっと面白い空間が増えるかもしれません。万世橋の方に新しくつくられる店舗は旧駅舎を利用しており、水辺の活用の中でも特殊な例です。ここには鉄道の軌道の脇に古いホームも残っていて、その空間がバーになるそうです。様々な人々にこのような水辺を利用した空間が好まれると、世間の評価も変わってくると思うのです。山崎帷子川に面するカフェでは水辺にテラスがつくられています。僕らがSUP で近づくと、お店の中のお客さんが手を振ってくれたり、とちょっとしたコミュニケーションが生まれています。そういうことが、その街の価値を高める一つであると思うのです。川のアクティビティができると、建物オーナーが考える水辺への意識が変わってきます。このような瞬間が重なることで、経済を伴った水辺の活用や価値が変わってくるのだと思っています。鈴木一連を考えると、今は水辺を開放する動きが確実に高まりつつあると思います。そのなかで、横浜の取組はいかがでしょうか。山崎学生による「ハーバーシティースタディーズ(横浜の湾岸エリアをテーマとするワークショップ)」などがみられますが、これをいかに実行につなげていくのか、気になるところです。岩本我々にとっては水辺はどこも同じではありません。また気軽に、安全に、楽しめると場所も少ないものです。横浜のインナーハーバーは波が高いところもあって、安易には利用できません。しかし横浜には運河が多く、このような場所は比較的、波も穏やかですので、水辺に親しみやすいのではと思います。鈴木京浜臨海部の運河は民間が埋め立た民有護岸です。一般にはほとんど解放されていません。この運河は企業の事業運営において重要なものでした。水辺は物流の場であり、運河による物流によって企業を運営していました。しかし、今の企業の活動では運河を使わなくなっていますし、護岸が老朽化していますので地震の際には崩れる危険もあります。東京、横浜など、様々な都市で、水上活動が盛んであると思います。しかし、これらの活動の多くは出発地とゴールは同じ場所です。A地点からぐるりと一周してA地点に戻ってくるものです。今後、水辺空間がもっと活用されるようになれば、A地点からB地点へ行かれるようになるかもしれない。例えば自然海岸であれば海岸からの上陸が簡単なのですが、都心の水辺で上陸を試みても川から岸へ上がるには難しい状況です。このような回遊性や様々な活動が増えていくこと、多くの人を取り込んでいくことなど、どのようにお考えでしょうか。山崎水辺利用は様々な提案がされていますが「出発地点に戻る」という「決められた水域のみで遊びなさない」といわれている状況です。場所を決められています。それを突破したいと思いはあり、打破するためにはA点とB点の人とのつながりなど、コミュニティが大きな力になると思います。回遊的な活動も、地域に根差した活動も、両方進めていかないといけないと思ってます。私たちが利用させていただいている黄金町の桜桟橋では、谷口さんというリベラルな地域のリーダーがいて、我々を受け入れる空気をつくって下さいまし