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74都市計画論特講鈴木水辺空間の公共性には何が必要であるかを議論したいと思います。この活動を始めて思ったこと、活動当初と今との状況など違いなどいかがでしょうか。山崎私は水辺について学生の頃から興味をもち、運動部でヨットをやったりしていましたが、当時はスポーツやレジャーの文脈での活動であり都市の水辺の活用を試みるものではありませんでした。当時に比べますと、水辺の活動の経験を経て都市のレイヤーを読み取る感覚が変わったと思います。護岸の間の階段やフェンスの存在など歴史の痕跡や官庁管理の現実にも気が付くようになりました。また都市の中でありながらも、自然が強く息づいていることも実感しました。水面は月の満ち欠けの影響を受け2m 前後も水位が変わりますし、高潮の影響も受けます。今まで陸上で感じなかったことが水辺の活動によって見えてきました。岩本私たちの活動の参加者のみなさんが、自分たちなりのツアーをつくり、水辺の楽しみ方をつくり出してほしいとも思っています。都市の水辺が人生を豊かにさせる一つであることを、もっと広く知ってもらえたら、さらに面白い活動につながるのではと思っています。ですから私たちの活動を多くの人と水辺の活動をシェアしていきたいと思っていますし、アピールしていきたいと思っています。鈴木今、水辺空間の関心が高まっていると思います。江戸時代の水辺空間は樫が入り江で運営され、関東大震災後は運河沿いに工場が並び、河川を利用していました。水辺空間の使われ方は時代に応じて変わり、これからも水辺空間の使われ方は変わってくると思います。今後の水辺の未来の展望などは、どのようにお考えでしょうか。山崎最近、防災船着き場を有効利用しようする動きが東京でも横浜でもみられます。その際に欠けてしまうことがアクティビティーです。防災桟橋の利用方法について防災イベント以外の活用を考えています。東京ではスカイツリーの影響で新しいクルーズツアーが多数運行され防災桟橋が利用されつつありますが、他の利用事例は極めて少数です。横浜の防災桟橋は帷子川に二か所ありますが、具体的な平時の利用提案が必要であると思います。実際の活用方法や、助成金に頼らない自立した運営などを考えますと、施設に求められる課題も明確になると思います。岩本河川法の改正によって河川敷にカフェなどが営業できるようになりました。広島の京橋川のオープンカフェは特区の制度を用いて活動しています。しかし、他の地域ではこのような例はほとんどみられません。残念に思っています。現状は地方自治体自身による申請や事業の公共性の担保などを問われ、なにかしらの地域の合意形成などによって公共性を担保されない限りは不可という状況です。でも広島、大阪、名古屋、徳島などでは川の水辺空間を用いる活気ある街があります。またこれらの地域の水辺の利用では協議会制度などを通して利害関係が整えられているそうですので、合意形成の手法によっては水辺の活動の展望があるかもしれません。鈴木水辺空間の利用は地域の活性化のきっかけなりつつあると思いますがいかがでしょうか。水辺空間の公共性 BPA の取り組みから日程  2012年11月14日(水)話し手 山崎博史/岩本唯史(ともにBoat People Association)聞き手 鈴木伸治(横浜市立大学教授)※ BPA・・・Boat People Association の略平成24年度