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106長さ15mぐらいで幅2m前後しかないというような、産業革命当時から石炭など色々な物を運んでいたという船が係留されていました。その船はペンションに改造して、自分たちも暮らしながら、空いたスペースにお客さんを招いて泊まってもらうということをやっています。日本人奥様とイギリス人の旦那様のお二人でまさに生業という形でやられています。ブリティッシュ・ウォーターウェイズの設置する看板は、会費と宝くじの収入から出資されていたと思います。運河の係留時間として48時間、72時間など許可される場所がいくつかあり、ブリティッシュ・ウォーターウェイズの会員になると鍵がもらえることができ、水道、シャワー、ごみ処理などが備えられてまして体が洗えることができたりゴミが捨てることができたり、非常に重要な施設です。船をやっていると補給をどうするのか、廃棄物をどうするのかというのは、たった1時間のクルーズでも問題になってきます。そういうのがイギリスでは発達しています。オランダは権利などいろいろな問題があり、もう少しややこしいようなんですが、イギリスはかなり開かれています。こういうシステムが生まれてくれば、船でやっていけるんじゃないかとつい思ってしまいまして、私は御舟かもめを始めるということを、この旅で勝手に決意してしまいました。 御舟かもめの気持ち中野大阪のひとはよく「ご機嫌さん」という言葉を使います。魅力的な場所はどの町もそうだと思いますが、「機嫌よく暮らしていらっしゃるなぁ」というのが旅をしていちばん印象に残るものだと思います。そう考えると、私はメディアにいて「畑に水をまくような気持ち」というのですが、「あ、ここにはもっと水が必要だ」「もっと日照が必要だ」と思うところに取材に行って、紹介して、みなさんにもっと共感してもらって、ということをやろうとしていました。しかし、「いやいや、それよりもまず身の回りが機嫌よくならないとどうしようもないな」と思うようになりました。「仕事か遊びか、半分道楽だね」とみなさんに言われるんですが(笑)、仕事と暮らしと遊びの境目をあいまいにしながらやっていくのでいいから、とにかく続けていくということができなかなというようなことを始めました。御舟かもめは2015年の夏で6年、私どもの川沿い暮らしは10年になります。子供が増えたこともあり2014年に少し陸に入ったところに引越しました。引っ越した場所は、天神祭という大きなお祭りが七月にありますが、かがり火を焚いた船が大川という川に入ってくるところの近くです。都市河川ぞいの物件は悪いイメージが多いので、割と値打ちな物件があります。川沿いの物件は水辺不動産のまわし者ではありませんが、おすすめです。前に住んでいた家も賃貸だったんですが、自分たちで壁を壊してもいいよと大家さんに言ってもらえたので自分たちで改造して暮らしてきました。御舟かもめ誕生中野2009年6月に熊本の天草で見つけた船を大阪に運んできました。どんな船にしようかということを考えてスケッチブックに子供みたいな落書きをしたりしていたんですけれど、はだしのまま足を投げ出して大人が向かい合って昼寝できるような船がいいなと話をしていました。和船といわれる真珠の養殖の作業に使われていた平船で、幅が2.5mで広いんです。大体1.5メートルとか1.8メートルぐらいの幅が普通なんですけれども、2.5メートルは大人が向かい合って座れるなというサイズの船です。これを住宅の設計士さんや住宅の大工さんにお願いして、建屋をつくってもらいました。船でガイドをするときに言うんですが、こういう小さい船というのは水面がちかくて、川の臨場感を味わっていただけるので、それをちゃんと感じてほしいです。大きな赤いクッションを並べています。寒い時はこたつを置いています。1月はお汁粉つきのお正月クルーズをやっていて、他には朝ごはん付きクルーズなどをやったりしています。乗り合いと貸切のクルーズを運営しています。商売だけを考えればチャーターだけを運営すればいいのですし、大阪でも小型の船を運航されている兼業の方はチャーターの運営が多いです。でも、自分もそうですが、2~3名ぐらいの人数で旅をしますのでチャーターにしてしまいますとなかなか乗りづらくなってしまうのではないか。それではもったいないので、非常にしんどいですが最初2人から出航させていただく乗り合いクルーズや、朝ごはん付きのクルーズ、道頓堀に行くクルーズなどをやらせていただいております。とはいえ、こちらからのお仕着せのツアーばかりですと、御舟の使い方のアイディアがなかなか広がらないなと言うこともありまして、電熱の茶釜でもってお点前をしました。ふつうは背後に掛け軸や書院棚があったりするのですが、このツアーでは後ろに環状線や御堂筋が見えてきたり、橋の上から「何してんの」という人が見ていたりなど、街の風景が変わることが面白いです。お点前のほかは、折りたたみ自転車を船に積んで自転車では行きにくいところへサイクリングするというポタリングを取り込んだツアーを提案したり、みなさんのアイディアを持ってきていただいています。こういうことをやっていますと面白いことに、「結婚前の両家の顔合わせをこの船でやらせてください」とか、あと別に悪くないのですが「散骨をやらせてください」という方もいらっしゃいました。散骨については役所に問い合わせたんですが微量であれば問題ないそうで、行いました。そういうハレやケの場であったりとか、もちろんデートでしっぽり貸し切りで乗られる方もいらっしゃいます。発電機で電気を起こしていますので、電化製品の持ち込みがOKなのですが、この前は炊飯ジャーを持ってこられた方がいらっしゃいまして、海鮮炊き込みご飯を炊きながらクルーズをしました。お酒を持ち込んで飲まれて、最後は炊き込みご飯で締めるという、すごいなというアイディアをお持ち込みいただいたこともあります。大阪の水辺の風景中野どのような場所を走っているかというのをざっと説明します。いわ